小２～からの２年間

「とんでもないところに入れてしまったかもしれない」

初回の授業を教室で見ていた緊張感は今でも忘れません。が、 ものの５分で自分の評価は、「ここは楽しいところ」に変わっていました。 外人の先生も、日本人の先生も、生徒にぴったりと寄り添ってくれています。ゲームもするし、カード、イラストを用いてビジュアルな世界から英語の興味を引き立ててくれました。

ただ、他と決定的に違っていたところは、初回のアルファベットから、「書くこと」を意識した授業が行われていたことです。すべてに、「手と口を同時に動かす」というルールが徹底されていました。子供は、小１でひらがな、カタカナ、簡単な漢字を覚えていった、「覚えること」に対する素直さがあった時期なので、半年もたたないうちに、中１程度の英単語は言えて書けるようになっていました。「私が求めていたのはこれだった」と初回の授業で覚えた感動は今も忘れていません。

通って１年目の終わりころ、次学年のクラス選択に関し、ウェブスターの先生から尋ねられました。「中学受験はするのしないの?」。はっきりと決めていなかった私は、「本人の能力があれば」と深く考えずに答えてしまいましたが、「じゃ上クラスに入れて今年中に英検３級まで取って、中学受験ということで」と、先生はあっさり返されます。「でもウェブスターの上のクラスについていけないときは?」と、それでも必死に食い下がる私に、「こんな程度で音をあげるようなら、受験してもロクな結果は得られないよ」と突き放されました。 「ついていけなければ、中学受験の資格なし」と言われ、本人もそれなり努力し、２年目の小３秋に4級に合格し、続けざまに小３の翌１月にギリギリ英検3級も取れました。

ウェブスターでの3年目の相談をした時です。「おかげさまで英検3級も取れました。このま まやれば準2級はいつ頃取れるでしょうか」と尋ねたら「何言ってるの、受験するんでしょ。中学入るまで休会ね」と、またもあっさり言われしまいました。こうしてウェブスターを追い出され、中学受験に向かうこととなります。